時計修理への思い

16歳で時計修理の道に入り、早50年以上の月日が経ちます。

数々の名門ブランド時計のメンテナンスに携わり、この世界では最難関と言われるCMW(公認上級時計師)の資格も取得。本場スイスにも渡り、技術を極めてまいりました。今では、私の技術をもって直らない時計はない、と自負しております。

こうして培ってきた技術を、次の世代に引き継いでいくことは私の使命ではないかと感じ、テクノスイスを設立いたしました。

テクノスイスでは、時計修理が抱える問題点を少しでも解消し、お客様によりご満足していただける場所となることを第一に考えています。

現在、輸入代理店での複雑時計の修理は、そのほとんどをスイス本国に送り返すのが通常となっています。修理期間も半年以上かかることも珍しくありません。また、普通の時計でも20年が経過すると、交換部品がないとの理由で修理をお断りすることも多々あります。しかも販売する時に、お客様にこうした事実が伝えられていないため、この段階でご不満を抱かれるケースを多く見てまいりました。

私の工房では、どんなに古くてもどんなに複雑でもご相談をお断りする時計はありません。たとえ入手不可能な部品で故障した場合でも、お客様の同意を得たうえで、オリジナルパーツを製作し、それを用いての修理もやらせていただいております。複雑の極みといわれるコンプリケーションウォッチも自社工房で修理いたしますので、3週間から1ヶ月と、短期間で納品することが可能です。

お客様には修理の様子を実際に見学していただけるよう、作業場はできるだけオープンにし、わかりにくい時計の仕組みもきちんと説明させていただいております。

これからもスタッフ一同努力を重ねてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。