時計メーカー探究 ダニエル・ロート編 ②

  • LINEで送る
DANIEL ROTH 時計メーカー探究 ダニエル・ロート編  時計 修理 (腕時計 修理)風景

時計 修理 DANIEL ROTH ダニエル ロート 時計 修理 DANIEL ROTH ダニエル ロート 時計 修理 DANIEL ROTH ダニエル ロート 時計 修理 DANIEL ROTH ダニエル ロート 

それでは、機械を見てみましょう。

ゼニス社の傑作クロノグラフ・ムーブメント「エル・プリメロ」を使用しています。

このムーブメントは、1969年に発表され、毎時36000ビートという超高速振動で高精度を可能にしており、ロレックスのクロノグラフの機械に採用された事でも有名です。

パーツ、受けの仕上げ等はダニエル・ロート仕様になっていますが、後はそのままで使用しています。
表側はクロノグラフ機構の構造が良くわかりますが、オーソドックスな構造ですのでローターを外した状態で見るに止めます。

超高速振動以外にこのキャリバーの特色を表しているのは文字盤側にあります。
カレンダー機構の構造がその他の時計より複雑に作られています。
カレンダーの早送り機構にしてもラチェット車“1”を使い、なかなか凝った作りなっています。

また、ロレックスのデイトジャストと同様にカレンダーが瞬時に変わります。
カレンダー送り車“2”の下にリリースレバーが作用して瞬時にカレンダーが瞬時に切り替わる仕組みですが、このリリースレバーに付く強いバネ“3”が折れやすく今回の物も折れていました。
現在は新しい形状の物に改善されました。
近年のムーブメントでここまでカレンダー機構に独自性が出ている物は少ないです。

今回はここまでですが、来週もお楽しみに!

  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。