時計メーカー探究 ジャガー・ルクルト編 ①

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時計メーカー探究 ジャガー・ルクルト編  時計 修理 (腕時計 修理)風景

時計 修理 JAEGER-LECOULTRE ジャガールクルト 

今回は、ジャガー・ルクルトです。
マニュファクチュールと呼ばれる、時計製造の全工程を自社内で行えるのは時計王国スイスでも数社に限られていますが、その一つになります。
数多くの発明と開発されたキャリバーの多様さから歴史的にも述べる事は多々あるのですが、ここでは書ききれないので簡単にその歴史を追ってみます。

1833年にアントワーヌ・ルクルトが、ル・サンティエに時計製造の小さなアトリエを開きます。
1844年、アントワーヌは世界で最も正確な測定器、ミリオノメーターを発明します。アントワーヌは時計職人ではなく時計作りの工作機械の設計を専門とするエンジニアでした。
この独特の経歴は、現在に至るまでジャガー・ルクルトの物作りに影響を与えていると思われます。
1866年、時計製造がまだ数100の小さな家内工房に依存していた頃、アントワーヌと息子エリーは、ジュウ渓谷に初の本格的なマニュファクチュール、ジャガー・ルクルトの前身LeCoultre & Cie を創設し、時計製作に関わる数多くの技術を一つ屋根の下に集結しました。
1870年には、複雑機構を備えたキャリバーの生産工程の一部に初めて機械化を導入し、働く従業員も500人を数え、「ジュウ渓谷のグランド・メゾン」として知られるようになります。
1937年、数十年間にわたって協力関係にあったエドモンド・ジャガーと正式な事業提携を結び、ジャガー・ルクルト ブランドが正式に誕生します。
それ以後、レベルソ、メモボックス、アトモス等、時計史に残る様々なモデルを発表していきます。
自社時計も積極的に開発し、他の高級メーカーにムーブメントを供給しているのはジャガー・ルクルトだけです。
2000年にはスイスのラグジュアリーグループであるリシュモンの傘下となり、現在に至ります。

今回のモデルはマスター・デイトです。
このマスターシリーズは1000時間にわたる、精度、防水、耐磁、温度差、耐衝撃など様々な厳格な検査し、合格した物が出荷されます。
ジャガー・ルクルトの技術力に対する自負が窺えます。

それでは、次回は機械を見ていきましょう。お楽しみに!

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