・修理依頼 針のキズ取りとネジの錆取り 仕上げ直し
部分修理の依頼でした。
ネジに錆が出てると言う事は防水性が保たれてない可能性があり、機械の状態も調べないといけません。
気密性が低いと触れると油の劣化も早くなります。
全体の状態からオーバーホールも必要でしたが、今回は針とネジの仕上げ直しのみとなりました。
画像で分かりにくいかもしれませんが、ネジの頭に錆が浮いてきています。
ブルースティールのネジは鉄のネジに熱処理をして青色にしています。熱温度によりネジの色を変えることができます。
一般的には青色です。
これは美観と酸化膜を作る事により錆びにくくします。
まずは錆、キズを取っていきます。
注意しなければいけない事は、出来る限り元の形を維持する事です。
ネジの頭が平面なら平面に仕上げる、針も曲面、平面を意識して仕上げます。
平面で鏡面仕上げにすることは簡単そうに思われるかもしれませんが意外に難しく、技術を必要とします。
仕上げ終わった針、ネジに熱処理を施しますが、色を統一させなければいけません。
ゆっくりと加熱し、一つ一つ熱処理していくので、ちょっとしたタイミングで色が変わってしまうので神経を集中させる作業となります。
失敗してしまったら、また一から磨きなおしになります。
単にネジ、針でも手間がかかっています。
・今回の修理料金 針、ネジの仕上げ直し 25000円
※修理料金は状態、形状、本数で料金が変わります。