・今回の修理品 ラドー ダイヤスター
・修理依頼 ケースとバンドを繋ぐ部分が壊れた
バンド12時側のエンドピース部分が壊れて、バネ棒が通る管の部分も割れてしまっています。
メーカーさんでも既に製造中止のモデルで、修理対応も終了しています。
バンドを他の物に変えれば時計としては使えるのですが、依頼者様はどうしてもこのバンドで使いたいと修理にきました。
接着剤でどうにか留めようとした後があります。
管の部分だけでしたら、その部分を作りレーザー溶接で留め、メッキ処理をすれば済むことですが、バンドが反り返るのを防ぐ足の板も折れているので、バンドに溶接されている部分一式で作るしかありません。
この形状を作っていくのも大変ですが、それを留める溶接であったり、メッキ処理も特殊な技術が必要です。
時計修理と言うと内部機械を直すことに重点が置かれがちですが、バンドはもちろんケースやリューズなどの外装部分は内部機械とは違った知識、技術が必要となり疎かにできません。
・今回の修理料金 ブレス修理 60000円
※修理料金は状態、形状、素材、本数で料金が変わります。