現在のウォルサムはスイスにあるが、かつてはアメリカに本社を置くブランドで大量生産方式を導入しかなりの生産性を上げた。その中で最上位機種のバンガードである。
当時、アメリカの懐中時計はレベルが高く随所に手間暇かけたパーツの仕上げや最先端技術・素材をもって作られている。
裏蓋の内側には個人名が入っているので見せる事は出来ないが東京大学の功労者に送られた物らしい。
時は、明治31年とあるので西暦になおせば1898年である。100年以上経った時計であるが保存状態も良く、ある程度の修正と分解掃除で精度良く動くようになった。
毎年、新しい素材や加工技術を駆使した高級時計が発売されるが、このウォルサムと同じ様に100年後動き続ける事が出来るのだろうかと疑問に思うのは私だけではないのだろうか?