機械式時計とクオーツ時計どちらが良いの? ~その2~

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前回の続きとなりますが、メンテナンスの面から考えてみたいと思います。

これは、クオーツ時計に軍配が上がると思います。
クオーツ時計は、動力源が電池となりますので機械式と似た輪列構造をもちながらトルクの強くかかる部分を排除できる為に軽い力で動かせパーツの摩耗が余りおこらない事と断続的に輪列を動かす為にメンテナンスの寿命が延びます。

機械式ですと動力源のゼンマイ部分や2番車・3番車あたりがどうしても強いトルクがかかり、さらに連続して動き続ける為に油の切れが早く摩耗が起こりやすくなります。

クオーツ時計で前回のオーバーホールしたのが10年前などと言う事が時々あります。機械式時計でもたまにありますが、その前に油が切れて止まってしまう事がほとんどです。

ここで問題なのが、電池交換の時以外にリューズ操作をしない可能性がある事です。
カレンダーがついている時計でも、2~3ヵ月に1度です。これは、それだけ時間が合う証拠でもある訳ですが仇となる場合があります。

リューズを全く動かさない為に、知らず知らずの内に汚れがリューズに蓄積されていってしまうのです。
最悪の場合、リューズとリューズチューブが完全に固着してしまい針合わせが出来ず、巻き芯が錆びて機械内部まで影響が出てしまいます。

メンテナンスが楽である事の弊害の一例ではありますが、機械式と同様にクオーツ時計も汗をかいたり水に濡れた場合は拭いてあげ、時々で良いのでやわらかい歯ブラシなどでケースやリューズまわりを軽くブラシをかける事でメンテナンス寿命を延ばす事が出来ます。
やはり、愛情をもってと言う事でしょうか….。

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