時計の修理とは? No.2-1

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前回に続いてメーカー(輸入代理店)・販売店の修理対応について話をしていきたいと思います。

時計をお買い求めいただいたお客様、また、時計愛好家の方にお尋ねしますが、お買い求め時にメンテナンス、アフターについて確認していますか。多分ほとんどのお客様は使用説明は受けるでしょうが、この件はされていないのではないかと思いますがいかがでしょうか。少なくとも、お買い求めの時計の修理が日本国内修理か、スイス送り修理になるのかの確認ぐらいはしておくべきだと私は思いますが。メーカー・販売店の方達にもお願いします。このことは修理預かりのときのポイントです。
ただメーカーの営業に聞くと、スイス送りの修理になることを話すとお買い求めいただけないケースもあり、聞かれないかぎりいわないということもあるそうです。私達、修理技術者の立場からは、国内修理かスイス送り修理かは、はっきり話しておくべきだと考えます。
前回も話しましたが、スイス送りで4ヵ月かかると言われたことに怒って私の工房に修理品を持ち込まれた例がありました。販売時にきちんと説明がなされていたらお客様も怒らずにすんだかもしれませんね。

この文章は、THE WATCH & JEWELRY TODAY(株式会社 時計美術宝飾新聞社)に2011年1月~11月と2012年3月の12回連載されたものを打ち直したものです。

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