先日、同業者の人から次のような話がありました。あるブランドにメーカー修理のオーバーホールを依頼したら、ケース交換が必要になると連絡がきた。オーバーホールで5~6万円ぐらいと思っていたのに12万円の見積りがきたと聞かされて、同じ話を5か月前にも聞いたと、その人と話しました。その話があった後で、7,8年前にそのブランドの中堅技術者と話した内容を思い出しました。彼の話を聞いて私も同感だったので、その時の話をしましょう。
この文章は、THE WATCH & JEWELRY TODAY(株式会社 時計美術宝飾新聞社)に2011年1月~11月と2012年3月の12回連載されたものを打ち直したものです。