時計メーカー探究 オメガ編 ①

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時計メーカー探究 オメガ編 時計 修理 (腕時計 修理) 風景

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今回はオメガです。数あるスイス時計の中でもオメガほど多くの人に親しまれ、愛されている時計はなかなか無いのではなかろうか?
それだけにヒストリーやトピックも多くここでは全て書ききれないので、簡単な歴史とオメガを代表するモデル、スピードマスターに焦点を絞りたいと思います。

1848年、ルイ・ブラン(Louis Brandt )がラ・ショー・ド・フォンにて懐中時計の組み立て工房を開いた。
1877年、ルイ・ブランの息子ルイ=ポール・ブラン(Louis-Paul Brandt )が”Louis Brandt & Fils”設立。
1882年、本社を現在地のビエンヌに移転。
1894年、有名なキャリバー「オメガ」を製作、1900年初頭にこれをメーカー名とした。
1930年、ティソ等とSSIHグループを結成する。
1965年、スピードマスターがアメリカ航空宇宙局の公式腕時計として採用される。
1983年、 ASUAGグループ(ロンジン等)と合併し、SMHグループを結成する。
1998年、SMHが名称変更し、スウォッチグループとなり、グループ内で最高位ランク格付けされている。

オメガの歴史をまとめてみましたが、これからオメガの凄さを想像するのは難しいですね。
それより、スピードマスターについて書いた方が、親しまれ愛される理由が伝わるかもしれません。
スピードマスターの原型は「シーマスター」に手巻きのキャリバー321を搭載した「シーマスター・クロノグラフ」であり、1957年に「スピードマスター」となった。
1965年にアメリカ航空宇宙局は宇宙空間でも使用に耐える腕時計を選定するため時計店の店頭で各社各種の時計を購入して耐熱性、耐寒性、耐衝撃性など様々な試験を行ない、この結果「スピードマスター」のみが合格したために公認クロノグラフとなった。
この採用を機に、1966年「スピードマスター・プロフェッショナル」と改名し、1968年には機械がキャリバー861となった。
アポロ計画でも使用され、1969年には月面に降り立った最初の腕時計という栄誉を獲得、それ以後裏蓋には “FIRST WATCH WORN ON THE MOON” の文字が刻まれている。
映画にもなったアポロ13号が月に向かう途中で酸素タンクが爆発するという大事故に遭遇し航法用コンピュータが使用不能になったが、スピードマスターを用いてロケット噴射時間の制御を行い全員無事生還するのに重要な役目を果たしている。
現在においてもスペースシャトルにおいて船外活動時にはこの機種以外の使用は認められていない。
この時計は限定モデルや記念モデル、コラボモデルが非常に多く、スヌーピーや銀河鉄道999モデルまで出ています。
丁度、スヌーピーモデルがありますので、裏蓋側の写真を載せておきますね。
この様な歴史を知らなくても、宇宙で使われている時計と言えばオメガと想像がついてしまう程のヒストリーにあふれており、製品の確かな品質、大量生産であるにも関わらず標準以上の物を作り出せる技術が高い評価を得た事から広く大衆に浸透していったのだろう。
次回は、このスピードマスターの機械を見てみたいと思います。お楽しみに!

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