時計メーカー探究 ブランパン編 ①

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時計メーカー探究 ブランパン編  時計 修理 (腕時計 修理) 風景

時計 修理 Blancpain ブランパン 

今回はブランパンです。

社長の山田が、SMHジャパン(現スウォッチグループ・ジャパン)時代に専任技術者として5年程係っていたために当社にとっても非常に思い入れのあるメーカーです。それでは、早速、その歴史を振り返ってみましょう。

1735年、ジャン・ジャック・ブランパンにより設立され現存する最古の時計メーカーとなります。
1953年に名作「フィフティ・ファゾムス」と言う200m防水のダイバーズウォッチを開発し、当時この防水性の高さは画期的であった。
1970年代に入ってから、クオーツ時計の台頭により経営悪化し休業状態に陥ってしまう。
1983年、ウブロ編でも紹介したジャン・クロード・ビバーとフレデリック・ピゲ社の社長ジャック・エリゼ・ピゲと共にブランパンを買い取り、再興を果たす。
1988年、世界最小のミニッツリピーター腕時計を開発。
1989年、史上初の自動巻きスプリットセコンド・クロノグラフを開発。
1991年、ウルトラスリム、ムーンフェイズ、永久カレンダー、スプリットセコンド・クロノグラフ、トゥールビヨン、ミニッツリピーターの六種類のコンプリケーション・モデル「マスターピース・コレクション」を発表し、これらの機能を一本の腕時計に収めたグランド・コンプリケーション・モデル「1735」も発表する。この腕時計の販売価格は約1億円、日本でこの時計を修理したことのある技術者は、おそらく当社の山田のみと思われる。

その後も様々なモデルが出ていますが、近年、トゥールビヨンなどの複雑時計が各メーカーで当たり前の物となっており、その礎を築いたのはブランパンに他なりません。
クオーツではなく、機械式で出来る限りの複雑時計への挑戦。
有名メーカーでクオーツ時計を今まで一切作ってこなかったブランパンはこれを表していると思います。
シンプルなデザインに秘められた思いは深く、そして重層である。次回は写真の時計内部を見てみましょう。

それでは、お楽しみに!

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