時計メーカー探究 グラスヒュッテ・オリジナル編 ①

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時計メーカー探究 グラスヒュッテ・オリジナル編 時計 修理 (腕時計 修理)風景

時計 修理 GLASHUTTE ORIGINAL グラスヒュッテオリジナル 

今回は、グラスヒュッテ・オリジナルです。
時計製造の歴史を見ていきますと、イギリス、フランス、スイスなど時代の変遷の中で時計産業が栄えた地域がありますが、その中でも独自の歴史を築いてきたのがドイツではないでしょうか?
それでは、簡単にグラスヒュッテの歴史を見てみましょう。

1845年、フェルディナント・アドルフ・ランゲがザクセン王国のグラスヒュッテに時計工房を創業したのが起源。
その後、町には複数の時計工房や部品製作所、優れた技術者を育成する時計学校などが設立され、グラスヒュッテはスイスと並ぶ時計の一大生産地として発展した。
第二次世界大戦後の1951年に、グラスヒュッテの町にあったランゲ・アンド・ゾーネやウニオン(ユニオン)、シュトラッサー&ロウデといった時計会社が全てグラスヒュッテ国営時計会社(グラスヒュッテ・ウーレンベトリーブ(略称GUB))に統合された。
東西ドイツ統合後の1990年に、グラスヒュッテ国営時計会社は民営化され、グラスヒュッテ・オリジナルとなった。
1994年以降は、戦前に製造していた高い品質の機械式時計製作に回帰し、部品の殆どを自社工房内で製作している。
2000年にスウォッチ グループの傘下に入り、最高級の時計を世界中に送り出している。

と、ウィキペディアからの引用です。
歴史の中で注目すべき点は、やはり戦争でしょう。
第二次世界大戦後に国営化され時計の品質は低下しました。
国営化されてからの腕時計を何本か直したことはありますが、お世辞にも現在のような高級路線ではなく平凡な時計で、機械に関して言えば独自の機構があり閉鎖された社会ならではの独自の発展を見受けられました。
1990年のドイツ統合により民営化される訳ですが、ランゲ・アンド・ゾーネと共に全く新しい時計ブランドとして復活します。
ですので、現在のグラスヒュッテはここから歴史が始まったと言っても過言ではないと思います。
ランゲ・アンド・ゾーネはリッシュモングループに、グラスヒュッテはスウォッチ グループの傘下に入り、同じ発祥地の時計でありますが各々の独自性を出しながら現在に至っています。
来週は機械内部を見ていきましょう。
同じく永久カレンダーですので、先週のロジェ・デュブイとの違いを感じてください。

お楽しみに!

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