時計メーカー探究 グラスヒュッテ・オリジナル編 ②

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時計メーカー探究 ロジェ・デュブイ編  時計 修理 (腕時計 修理) 風景

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それでは、機械内部を見ていきましょう。
前回のロジェ・デュブイと同じくベースムーブメント&永久カレンダーモジュールが乗った定番の構成です。
ベースムーブメントですが、自動巻きローターにウエイトがあり、ゼンマイ巻き上げ効率をあげています。
輪列配置などは特別な事はなくオーソドックスにまとめられています。
仕上げに関してはスウォッチグループの中でも最上級クラスの時計だけあって大変綺麗に仕上がっています。

では、永久カレンダーモジュールの方を見てみましょう。
プッシュボタンでの曜日、日付、月、ムーンフェイズのそれぞれ単独の修正が可能になっています。
永久カレンダーを構成するシステムは大まかに二種類あり、計算された輪列を連動させて変わっていくタイプとメインレバーがそれぞれの輪列を動かして変わっていくタイプがあります。
メインレバーで変わるタイプはオーソドックスで、前回のロジェもこのグラスヒュッテもそれに当たります。
青く囲まれた部分がメインレバーになり、時間になるとレバーが持ち上げられ、解除されるとバネの力で周りにある車が送られます。
曜車の裏には7枚の歯があり、ムーンフェイズは二周期分ですので59枚、日付のカムは31枚となっています。
それでは、大の月、小の月、うるう年に変えるデータを持った車がどれかと言うと月車のディスクの裏に一体化されてありました。
深さの違う凸凹があり、これが28日、30日、31日のデータとなっています。一番深い部分が28日で、少し深い部分が30日、溝が無いのが31日となります。
では、うるう年の2月はどうなるのかと言うと、一番深い溝の部分に4年で一回転する車がきて、溝の深さを少し浅くし29日の表示を可能にしています。
分かってしまえば構造的に難しくは無いのですが、これだけシンプルに複雑なカレンダーシステムを開発した人には最大限の敬意しかありません。

それでは、また来週もお楽しみに!

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