時計メーカー探究 クロノスイス編 ①

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時計 修理 Chronoswiss  クロノスイス 

今回は、クロノスイスです。
名前にスイスとありますが、スイスのメーカーではなくドイツのメーカーでした。
ブランドの歴史は浅いですが、なかなか個性的な時計を作っています。

創業者はゲルト・R・ラング。生まれ故郷ブラウンシュヴァイクの時計専門店ヤウンスにて時計製作技術を学んでから、スイスのビール(ビエンヌ)にあるストップウォッチおよびクロノグラフ専門メーカー、ホイヤー社に在籍した。

その後、ドイツのヴュルツブルク時計師訓練校に学び、「時計師(マイスター)」資格を取得。
夏期オリンピック・モスクワ大会で、スイス時計メーカー数社による計時チームの一員として公式計時を担当。
1981年にドイツのミュンヘンにクロノグラフ専門工房を設立し、1983年にはクロノスイス社の設立となります。

それからは、レギュレーター、デルフィス、オーパスなどクロノスイスの顔となるモデルを発売していきますが、2012年にスイスの実業家エブシュタインに買収されてしまいます。
オリバー・エブシュタインが新CEOに就任し、本社がスイスのルツェルンに移転しまい現在に至ります。

クロノスイスのデザインの特徴は縁にコインエッジのようなギザギザ模様をあしらったベゼルをネジ留めし、オニオン型リューズとネジ留め式ベルトラグです。
今回紹介するレギュレーターはクロノスイスが設立後、初めて発売したモデルとなります。

時、分、秒針がそれぞれ独立しており、かつて時計職人が自分の製作した時計の時間調整を行う際に使い、天文台が天体観測を行う際に使用した標準時計をモデルにしています。
古典的スイス時計に憧憬を持ち古典的なスイス時計を復活させるために創業したというゲルト・R・ラングのアイディアと情熱が込められた時計なのです。

それでは、次回はその機械を見ていきましょう。
お楽しみに!

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