時計メーカー探究 クロノスイス編 ②

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時計メーカー探究 クロノスイス編  時計 修理 (腕時計 修理)風景

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それでは、前回の機械を見ていきましょう。

ベースのムーブメントはエニカと言う時計メーカーのデットストックムーブメントを使用しています。
昔の機械だけあって今の機械と違い厚みがあり、武骨な印象を受けます。巻き上げ機構に特徴があり、丸穴車(赤丸)から角穴車(青丸)までに二つの中間車を用いていることです。
強いゼンマイを使用している為に車に対する負担を減らすのが目的だと思われますが、それでもゼンマイが巻き上がるころにはかなりの重さを感じます。
テンプも大きく、ゼンマイの力も強い為、精度も安定しています。
では、文字盤側はどうなっているか…それぞれの針をどの様に独立して動かしているのでしょうか?
秒は基本輪列に組み込まれている一分間に一回転するカナ車にホゾが立っており、
その部分に秒針①が付きます。分針②は一時間に一回転する二番車に取り付けられた筒カナと言う車に付きます。
時針③ですが、通常の時計でしたら筒カナ車にかぶさる短針車に時針が付くのですが、短針車を工夫し中間車を介す事で12時位置に短針車が付くようになっています。
ちょっとした工夫で通常とは違う時の表現が出来る例です。
この様に、複雑そうに見えるけど実はちょっとした事である場合が多々あります。

それでは、次回もお楽しみに!

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