時計の修理とは? No.8-1

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いよいよ技術の話を、CMWの試験の話をしようと思います。その前に、このコラムを読んでいる人のなかには修理技術者の方も、それも日本でCMW試験がなくなった後に技術者になった若い人もいると思いますので、日本の国家試験の一級二級との違いなどを話したいと思います。

まず日本の国家試験は受験した技術者を合格させるための試験であると、私は思います。その理由として、試験の前に試験の内容、ブランド、キャリバーがわかることがあります。ブランドやキャリバーが前にわかれば試験だけのための勉強ができますね。試験の内容を見てもわかります。現行の機械でその中に油・グリスを流し込みベンジンで洗わないと動かないようになっています。でも壊した部品はありません。ですから、その機械を分解組立ができれば試験に合格が可能です。

 

この文章は、THE WATCH & JEWELRY TODAY(株式会社 時計美術宝飾新聞社)に2011年1月~11月と2012年3月の12回連載されたものを打ち直したものです。

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