時計の修理とは? No.8-3

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テスト内容を見てもわかるように、私の目には修理ではないかなあと思うのですが、テスト中、不具合があっても部品交換で対応してくれます。たしかに今の修理業界の内容は部品交換対応が一般的です。昔に比べれば部品供給が大変良くなっていますからね。ただ、部品交換修理になったため弊害が起きている場合があります。例えばテンプの片重りがあるため姿勢差が多くあるとします。私はテンプの片重りを取って調整するのですが、若い技術者の中にはテンプ一式交換して直す人がいます。振角が悪いといってアンクルを交換する技術者がいます。私は爪調整をやってみますが。

 

この文章は、THE WATCH & JEWELRY TODAY(株式会社 時計美術宝飾新聞社)に2011年1月~11月と2012年3月の12回連載されたものを打ち直したものです。

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