時計の修理とは? No.9-2

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「ではどこで修理を受けてやっているかというと、おそらくブランドの修理センター、修理専門店、販売店の修理受付など。昔は販売店には必ず技術者がいたので時計を購入したところで修理もするというのが当たり前だったのですが、今は時計修理を持ち込むところは多様化していると思います。つまり購入するところと修理するところは違う場合が多くなっていると思われます。そのため修理を持ち込むお客様とそれを受け付ける技術者の間には昔のような信頼関係がないように思います。だから山田さんの言うように修理内容を説明する必要がでてくるのです。預ける方も心配なのです、ここの修理屋さん大丈夫かなと。本当に今のお客様は内容を知りたがります。オーバーホールって何やるのと細かく聞いてきます。山田さんがびっくりしていたアンクルの爪調整そのほかオーバーホール以外別料金にして加算しても、お客様が納得すればお金を払ってくれます。それが割高になっても」

 

この文章は、THE WATCH & JEWELRY TODAY(株式会社 時計美術宝飾新聞社)に2011年1月~11月と2012年3月の12回連載されたものを打ち直したものです。

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