今回はリシャール・ミルになります。
ハイテク系機械式腕時計の代名詞的な存在です。
電子部品を使用して凄い事をやっている時計は沢山ありますが、あくまで機械式なのです。
では、ブランドの歴史を見てみますと、リシャール・ミル氏により2001年に設立された大変歴史の浅いブランドになります。
リシャール・ミル氏は、1951年にフランスに生まれ、大学を卒業後、数社のマネジメントに携わった後、1993年から、モーブッサンウォッチグループとジュエリーグループのCEOを務めた後に会社を設立し、「RM001」と言うモデルで時計界に衝撃的なデビューを果たします。
これまでの新興ブランドの設立者を見てみますと、時計師やデザイナーが多かったのですが、どちらでもなくコンセプターに近いかもしれません。
「時計界のF1」をコンセプトに、「現時点で求めうる限りの最高機能と成功品質のみを採用する」ことを念頭に時計を作り続けています。
スイス時計製造で有名な街ラ・ショー・ド・フォンとル・ロックルのほぼ中間のレ・ブルルーにリシャール・ミルの生産拠点であるオロメトリー社があり、リシャール・ミル氏と友人であるドミニク・ゲナ氏が立ち上げた会社で、ゲナ家が創設したモントル・ヴァルジン社に併設されています。
オロメトリー社とヴァルジン社は、「リシャール・ミル」ウォッチの開発、生産、コーディネーション、アフターサービス、商品の発送を行っている事からも、自社で生産する事を謳い文句に時計製造をしているブランドとも一線を画す訳です。
独特なケースデザインも一目で分かる物ですが、その素材もチタンやカーボン、航空宇宙、F1などで使われるハイテク素材で、内部機械に関しても同様である。
現代テクノロジー無くして作る事が出来ない時計なのである。
次回は機械を見ていきましょう。お楽しみに!