時計メーカー探究 オーデマ・ピゲ編 ②

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時計メーカー探究 オーデマ・ピゲ編  時計 修理 (腕時計 修理)風景

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それでは、機械を見てみましょう。
以前はジャガールクルトのムーブメントを使用していましたが、2005年から自社ムーブメントを使用しており、今回はこれです。

まず目に付くのは22Kゴールドのローターではないでしょうか?
オーデマ・ピゲのロゴと創業者のオーデマ家、ピゲ家の紋章が刻印されており、しっかりした厚みのあるローターで十分な巻き上げ効率があります。
三大高級時計メーカーと言われるだけあって、各部分の仕上げも大変綺麗です。
全体的に見てバランスの取れた機械になっていると思いますが、これぞ独自機構と言うのが無いのが残念なところです。
独自性が出やすい部分として、一つは自動巻きならローターからの巻き上げ機能部分、もう一つはやはりテンプ周りかと思います。
巻き上げ機構はと言うと、以前使用していたジャガールクルトの巻き上げ機構と似たような構造になっています。
ジャガールクルトより耐久性を感じる作りになっており、この構造をより深く突き詰めたものになっています。
テンプ周りはパテックフィリップも採用しているジャイロマックステンプです。
C字の形をしたリングを動かす事で質量バランスを変えて時間の進み遅れを変えることが出来るシステムです。
これにより、時間の進み遅れを調整する緩急針をなくすことが出来ます。
テンプの受けが片足ではなく両足になっており安定感が増しており、代表的なところではロレックスも両足を採用しています。
それぞれの機構に新しさはありませんが、良い部分を合わせてさらに良い機械を作る。
近年、自社ムーブメントを作るブランドは多いですが、独自の機構を売り物にしようとして失敗しているのが見受けられます。
それだけ独自の機構を開発するというのは難しく、継承されてきた機構は完成度が高いと言えるでしょう。

それでは、また来週もお楽しみに!

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